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上高地-槍ヶ岳-東鎌尾根へ「母」と。

槍ヶ岳西陵を末端から一人で覗き遊びに行こうか・・・と準備しつつ当家、ゴッドマザー「母」に「行く?」と問うも、クライミングはイヤと首振りましたので、本気のクライミングじゃなくて少し触って見るだけだよ、上高地から入るんだ、と応えますと、上高地ぃ? 行く! と即答が返ってきました。

かくして「母」初めての上高地、「母」初めての槍ヶ岳の次第とあいなりました。・・・ジャン! 

Cimg51491 上高地・河童橋 「母」 8日午前10;20

Cimg51501_2 上高地・河童橋 ぼく 8日午前10;20

雲一つない青空です。・・雲がいないと空はさびしい・・というポエムがあります。そうだろうそうだろう、大きな空さんはお友の雲さんがいないとさびしいんだ、とおもいはしても、「母」もぼくも、雲が一つもない と空を仰いで大よろこびです、大はしゃぎです。

母は昨年の富士山登山以降はまったく山へは行っていません。急遽、近場の最高標高150㍍の鎌倉佐助~鎌倉アルプス天園~衣張山~長勝寺へ足慣らし猛暑トレーニングへ出かけましたが、母は30分ほどで顔面真っ赤か呼吸パクパクの金魚さん状態になりました。もっとも天園茶店で串カツ、おでん、などなどを食するとたちまち元氣回復という常からの美味しいもので元気になるワンパターンです。しかし、上高地~槍ヶ岳は標高差は1600㍍ですが、水平距離はじつに約20キロメートルもあります(富士登山5合目から山頂の水平距離は5,6㌔程度)ので上高地から槍ヶ岳の肩までを一日行程にするのは久しぶりの山では体に無理がきます。西陵の末端まで降りるのもつらいかもしれない。

ですので、この際は徹底して「母」の体力優先です。決して急がないプランで臨みました。これが、なんとこのぼくにとっても大成功の元となりました。ゆっくり歩けば景観まで新鮮になります。あの山がどうのこうのと立ち止まり、この草はなにがどうしたこうしたと一息入れますから、ぼくはぼくの知らない風物を初めて目にすることができました。クラブ活動や山岳会では上高地界わいは重い荷を背負いヨーイドン♪の早足競争になり、汗だらだら息あえぎ景観など目にする余裕もない日々。それが「母」のおかげで上高地の一帯はとても素敵な避暑地でもあるのをまったり体感できたのです。上高地に拍手です。「母」にありがとうです。ジャン!

Cimg51601 槍沢ロッジ へり荷揚げ到着 8日午後3時20分

Cimg51751_2 槍沢雪渓 9日午前5時45分

Cimg51801 お弁当を食す 9日午前6時45分

Cimg51911 槍ヶ岳山荘 9日午前10時30分 大休憩

Cimg51921 山頂への鉄梯子 9日午後12時08分

笑っているように見えますが、心は「怖いわ、怖いわ」と緊張の極です。

Cimg51941 山頂 9日12時11分

槍ヶ岳山頂です。やりましたよ、当家「母」は強しです。山頂の人波をかき分け祠前の特等席スペースを独り占めし・・・度胸据えて腰を下ろしました・・・本当は・・・怖くて立てなかった・・・そうです。

帰路を「東鎌尾根」に選んだのはぼくです。

Cimg52002 9日 午後1時20分

Cimg52081_2 9日 午後1時36分 東鎌尾根からの槍ヶ岳

ずっと前、15歳の時、初めての北アルプスで燕岳~槍ヶ岳~奥穂高を縦走した。そのときの燕~槍の東鎌尾根のルンルン♪気分を再現したい。「母」もうれしがるかとおもったのですが、これが当て外れで母には怖いおもいの連続をしいることになってしまいました。道はちゃんとありますが、片側あるいは所々は両側が断崖です。梯子も多く、槍ヶ岳山頂の鉄梯子より三倍も長く続いたりします。鎌尾根の名にふさわしく草刈り鎌の刃渡りもどきで転んで滑れば救助も不可能の大転落になります。集中力を維持すれば大丈夫なのです。が、集中力を一瞬でもなくせば大危険です。むかしはこんなんではなかった。おそらく風水害地震の繰りかえしで尾根の崩落がおきたのでしょうか。

Cimg52221 9日 午後3時14分 顔は笑い心は泣いて・・

足下は数百㍍の断崖です。

大槍ヒュッテ--水俣乗越の間が緊張します。槍穂先からの下降で東鎌尾根を選んでも良いが初心者やご老齢パーティーなら大槍ヒュッテから槍沢への下降路をお勧めします。あ、余計なお世話かな? ならば、ごめんなさい。たしかに、初心者の我が「母」は、がんばり抜きました。そしてこう言います。

   あの怖さを体験したおかげで強くなったわ  (笑わない)

ま、たしかに、水俣乗越を経て槍沢の一般山道に辿りついたら、そのとたん、

   ああ、ここは銀座の松阪屋前、和光前の舗道みたいね (笑う)

と大はしゃぎです。ぐんぐん下山者を追い抜いてゆきます。小走りもへっちゃらです。槍沢ロッジまで残り10分ほどの地点で岩陰に身を隠していた中年男性二人が「さっき、熊が、クマが出たんです、すぐその先!」と叫びましたが、「お知らせいただいてありがとうございます」冷静沈着で歩みを止めず、男性二人ともども槍沢ロッジへと歩み進みました。怖さを乗り越えた「母」は大きく成長したのでしょうか。それとも、どこかの線が一本、切れたのか、どうか。槍沢ロッジ前のベンチなどにはクマ出現など一切知らない上機嫌の平穏な光景がありました。ジャン! 槍沢ロッジでは連泊と知ると夕食はみなさんお食べのおかずとは異なったものが出されました。心遣いがうれしいですね。富士山の山小屋ぁあ、少しは勉強に来てくださいね。ドン!

そして翌日、

Cimg52261 10日午前6時19分

山々ありがとう、神々ありがとう・・・と振り返ると空にくっきり、

Cimg52271_2

槍ヶ岳山頂部分、槍の穂先の姿形をしたうっすら雲があらわれました。ぼくのデジカメでぼくの腕ではこの程度ですが、これから登山の高級そうなカメラ(40万円ほどだそうです)をお持ちの人がカシャカシャと連続シャッター音を響かせておられました。「槍って、こっちの方角だっけ?」と尋ねられました。いえ、30°くらい右です。へえ~、不思議だなあ・・・。これはね、槍ヶ岳がお見送りに現れなさったんです・・・。そう言いますと、ほほほお(笑)と40万円さまは背を向け登り去られました。

Cimg52321 10日午前6時53分

横尾山荘まであと少しあたりからの穂高 屏風岩です。ほら、あそこのあそこ、と解説するも「想像するだけでお尻がこそばゆくなるから止めなさい、も」と同行クライミングは却下されました。そのむかし作家新田次郎さんが某クライマーに谷川岳のクライミングルートを見せてと案内を依頼した。某クライマーは怖がる新田次郎さんを何とかなだめすかし烏帽子南陵の取り付きテラスまで連れて行き、さらに「ここは易しいから案内します」とザイルを新田さんの体に括りつけようとしたら、新田さん、震えて怒った。登りにきたんではない! 見に来たんだ! 降ります、降ろしなさい! あなたの顔は、も、見たくない!   あ、話し脱線、元へ。

Cimg52431 10日午前8時42分

ほら、あれが、切れたザイル事件を扱って有名な、作家井上靖の長編小説、「氷壁」の舞台になった前穂高の岩壁だよ、ほら。白い雪渓の下部、緑のところに、それはうつくしい池があるんだ。お化けもでるけど、怖くないお化けだよ、たのしいよ、ほら。

Cimg52432_2

はい、はい、行くなら○山岳会のミ○さんと行きなさいと「母」はまたしても拒否。ミ○さんとは音信不通になっていて・・・と泣きをいれると。そのお池までなら・・道あるの?どんな道? 。うん、藪こぎはないよ、道は、そうだね、東鎌尾根のいやらしいところから梯子や鎖をなしにしたくらいかな、あ~。あ、やめておきます。ミ○さんにお願いしなさい。わたしは上高地の帝国ホテル連泊で待っています。え?

などなど、のんびり。横尾山荘からしばらく歩行の後、誰も歩いていない梓川へ降り、工事道路らしい道へ母を案内しました。登山者も下山者も人っ子ひとりいません。マイペースでのんびり歩けます。しかし、良い大人は真似はしないでね。それはね、

Cimg52461 10日午前8時49分

ほら、立ち入り禁止。母はつぶやきます、「ぼくのあとを付いてゆくと大抵こういうことになるのはどうしてなの、おぅ」。母、憮然の形相です。ぼくは言います、「だから、おもしろいんだよお、お、変化があって」

Cimg52471 10日午前8時52分

Cimg52491_2 10日9時06分 新村橋

Cimg52551_2 10日午前11時33分 徳沢園

熟睡のぼくです。徳沢でのんびり寝たい・・・ぼくの永年の夢が叶いました。かつては、ぼくの体験では徳沢園は行きも帰りもアプローチの通過点にすぎなかったのです。でも、いつかは、ゆっくり時間を気にせずに寝たいとおもったものの、それはないか、とおもいこんできましたが・・・ほら、寝ています。暑くも寒くもない、涼やかな風がさわさわ木の葉を揺らす徳沢園でした。トンボ、蝶もいっしょに寝ます。「母」はこの間に売店チェックでおいしいおやつを買い込んで満ち足りた様子でした。ああ、世の中、安穏たれ。親鸞上人のお言葉です、これは。

Cimg52591 Cimg52661
トンボ 10日午後12時11分      蝶々 10日午後12時30分

しかし、ま、寝起きで歩くと、行程がとても長く感じます。あれ? まだ着かないと首をかしげつつ明神小屋に向かい、街道筋から歩く15分ほどの穂高神社奥宮にお参りし、湧水池の明神池、一之池、二之池を拝観、透明な空気を60兆の全身細胞に染み入らせることが叶いました。

Cimg52791 10日午後2時17分

Cimg52931 10日午後2時40分

Cimg52951_2 10日午後3時00分

(まだまだ、つづく) いえ、ま、おもわぬ長編になってしまいましたので、

Cimg53001 河童橋 10日午後3時55分

Cimg53021_2 河童橋 10日午後3時55分

白樺うつくしい河童橋のたもとに戻りました。雲が大きくなってきました。空はもうさびしくない・・・。白樺は美智子皇后さまのお印よと「母」が申しております。・・・以上です。あ、おまけ、

Cimg53051 

8日10:20河童橋--15:20槍沢ロッジ(泊)
9日 5:10槍沢ロッジ-8:50播隆窟-10:10槍ヶ岳山荘-(大休憩)-12:10槍・山頂-(休憩)-13:30槍ヶ岳山荘--東鎌尾根下降--16:05水俣乗越-18:10槍沢ロッジ(泊)
10日5:30槍沢ロッジ--徳沢園で昼寝ーー穂高神社奥宮参拝--16:15帝国ホテル(泊)

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